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国際手話

 Let's share International Sign. 

24005

"国際手話" を初めて学ぶには…?

「いままでに国際手話を一度も学んだことがない」あるいは、「国際手話の存在を知らなかった」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

第一声、「難しそう!!」

続いて、「英会話ができないけれど大丈夫?」、「日本手話を知らないと無理なのでは?」

そして、「独学できるの?」、「市販の教本はあるの?」

さらに、「どんな講座が良いの?」、「働きながら学べる講座はあるの?」

といった声が聞こえてきます。

本記事の後半では、これらの素朴な疑問にもお応えします
 

初めての国際手話

初めて国際手話の存在を知った方の多くは、手話が国によって異なること、また話し言葉のように地域によって方言のようなものがあることは、ちょっと驚きかもしれません。

国内のろう学校でも、若者世代の流行ことば(手話表現)があるようです。

以前の記事でも触れましたが、国際手話は、日本手話(言語) やアメリカ手話(言語) など国別の手話とは異なる手話で、諸外国のろう者(耳のきこえない方) と話すときに使われる世界共通の手話(手話の公用語) です。

例えば、フランスから来日したろう者に出会ったとします。自分がフランス手話だけではなく、フランス語も分からないという場合に国際手話を知っていると、コミュニケーションをとることが可能になります。

 

もちろん、前の記事でも紹介したように、国際手話ができなくても他の方法でコミュニケーションをとってみることも大切です!!

国際手話についてもっと知りたい -初学者編-
 

ここからは、皆さんの疑問に少しでもお応えしていきたいと思います。
 

まず、「難しそう!!」
こればかりは、簡単とは言い難いですが、講座を受講し、講師や受講生と国際手話で話す機会が多くなってくると、段々楽しさに変わってくるでしょう。

次に、英会話や日本手話はできるに越したことはありませんが、いままでに経験がないという方でも国際手話を学ぶことはできます

 

独学する方は、配信動画や国際ニュースを参考にされているようですが、かなり根気が必要ですね。最初から独学というより、講座の補助的な練習・復習に活用すると良いと思います。
講師以外の方々の国際手話に触れてみると、スピード、間合い、顔の表情での表現なども多様なため、勉強になることもあります。

初めて講座を受講する場合は、受講対象者の要件をよく確認しておく必要があります。
なぜなら、講座のコースによって次に示すように色々な進め方があります。

 

-事例-

*国際手話のみで行う

*日本手話を併用

*アメリカ手話を併用

*音声日本語を併用

*日本語テキスト(文字)を併用

*日本語チャットを併用

*英語テキスト(文字)を併用

*英単語(文章は用いない)を併用

*上記の混合

など、さまざまです。

例えば、日本手話を知らない方が日本手話を国際手話に翻訳して進める講座を選んでしまうと「難しい!!」「分からない!!」と不安になってしまう可能性が高いです。


どのような学習方法が自分に合っているのかを考え、講座受講から初めてみようと思う方は、どの講座を選択するかによって、モチベーションや継続性にも関わるため、以下のことを事前に調べてみることをお勧めします。
 

-教えて!!ポイント

👌チェック
*主催者の方向性:どのような目的で国際手話講座を開催しているのか
を確認

→例えば、「話者の裾野を広げること」と「通訳者を養成すること」では講座内容は異なります

*講座の種類:複数コースが設定してある場合、受講対象レベルの詳細を確認

*講座の内容:カリキュラムや進行方法の確認

*講座の形態:主催者によって異なるため比較検討が必要

→対面型、オンライン型、およびハイブリッド型、曜日や時間帯も各種(午前・午後・夜間)ありますので、仕事と両立することも可能です

*受講料:各主催者でそこまで差があるわけではありませんが、受講回数や受講時間、レベルなどによって金額は異なります

*受講料助成:東京都に在住・在勤・在学の方で要件を満たす方は、東京都の助成対象講座があります。詳細は、東京都のWEBページを参照ください

東京都「スポーツTOKYOインフォメーション」-令和6年度東京都国際手話普及促進事業-

https://www.sports-tokyo-info.metro.tokyo.lg.jp/tokyoforward2025/syuwa/

市販の教本で学びたい方もいると思いますが、あまり多くの教本がないため、初学者の方が手に取りやすいものを紹介します。

編集委員会『Let’s Try国際手話』, 一般財団法人全日本ろうあ連盟, 2019

編集委員会『Let's Try国際手話2』, 一般財団法人全日本ろうあ連盟, 2020

まとめ

今回は、いまから国際手話を学ぶ方に向けて、どのように学ぶことができるのかなど、疑問に応えるべく、ポイントを記述しました。

今後も皆さんの疑問に応えていきたいと思います。

また、色々な角度から情報提供していきますので、参考にしてみてください。

ダイバーシティ&インクルージョンの観点からも、さまざまな国の人たちと交流する際には、できるだけ共通の手話でコミュニケーションがとれるように"国際手話" の輪が広がることを願っています。​​​​​​

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当社では、引き続き、国際手話の普及・啓発に向け、情報発信をして参ります。

​"国際手話" について、何らかのコラボレーションを希望される方、コーディネートおよびコンサルティングについて関心のある方など、随時ご相談を承ります。

ご関心のある方および取材などは、こちらのフォームよりご連絡をお待ちしています。

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次回予告

「"デフリンピック" をもっと身近に…!!」 (仮テーマ) について発信を予定しています​​​​​

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